基調の提起 (鈴コン分会書記長・共闘会議事務局長 吉本伸幸)

 雨が降って、足下悪い中、本当に忙しいなか集まっていただいてありがとうございます。感謝します。
 本日は勝利報告とともに、共闘会議の第7回総会にも当たります。先ほど司会の北島さんからも言われたんですけれど、東京西部ユニオンの創設者の3Gの1人と言われる中の1人池内さんが亡くなられて、一昨日多摩連帯ユニオンの皆さんと一緒に葬儀を行いました。池内さんは亡くなられたんですけど、田口の親父と一緒にね、池さんと田口さんは大好きな氷結を飲みながら参加してると思っています。池内さんの本当にご冥福を心からお祈りしております。
 この雨の中、国会前で9条改憲阻止、安部政権の退陣を要求する国会前大行動が行われています。この我々の集会も国会前と連帯して、行いたいと思っております。

1 分会結成丸9年、「解雇撤回、非正規職撤廃」の闘い
 我々鈴コン分会は、分会結成以来今年7月で丸9年となります。
 10年目の闘いに突入します。9年間の闘いで、ついに「非正規が闘って、勝つた!」(2015年発売の本のタイトル)を実証しました。
 2014年4月地裁判決、9月高裁勝利和解、2014年11月には3名職場復帰に続き、2015年8月に都労委では、「田口組合員の解雇は不当労働行為である」等の勝利命令を勝ち取ることができました。
 会社はこれを不服として、中労委に再審査申立てを行い、攻防が続いていましたが、今年2018年3月12日に、我々鈴コン分会と支援・連帯共闘会議は遂に、中労委の「和解」で、「都労委命令」と変わらない勝利で決着を勝ち取りました、(拍手)。田口組合員の「解雇撤回」を勝ち取ったのです。
 この9年間の激闘は、田口組合員の60歳定年と賃下げ雇用問題での組合結成に始まり、田口組合員解雇が「勝利決着」として、鈴コン分会が完全勝利しました。
 田口組合員解雇と一体だった分会破壊攻撃にも決着をつけ、職場の多数派になる時がいよいよ来ました。

2 「俺たちは奴隷じゃない」と根底的怒りの闘い
 鈴コン分会9年間の闘いは、「解雇撤回、非正規職撤廃」の闘いであり「俺達は奴隷じゃない」という劣悪な雇用・労働条件への根底的な怒りの闘いでした。
 労働組合の闘いは、鈴コンの仲間でも一緒に話をやってたんですけども、短期戦ではないですよ、労働組合ってのは。そして物を取るだけじゃない、絶対非和解で長期戦になってくんだと。組合が会社から職場支配権を奪い取るまで永々とこの闘いは続くということを話ながら、今も職場で闘い続けています。
 先ずわれわれ鈴コン分会が組合を結成するに至って決断したことは、職場のすごい現状、いつクビになるかわからない3ヶ月雇用、モノも言えない現実、そして経営者からのやりたい放題の実態での中で、1人だけでは、物を言えないんですよ。言ったらね、「いやだったら辞めればいいじゃないか」って、やってきますからね、会社は。この到底逆らえない現状をどうしていくか……そこから話が始まりました。
 当然、労働者が会社に逆らえば鈴木富美子社長一族は、解雇(クビ)、3ヶ月雇用の契約満了打ち切りの報復に出てくるだろう。「ではどうしたらいいんだ?」と、職場の17人中、仲間10人で立ち上がれば、これ本当に秘密裏に4ヶ月間組合作りをやってきました。これは「非正規職が闘って、勝った!」という中にもそのことが書いてあるので、是非もう一回読んで下さい。10人が立ち上がったら、いくら倣慢な社長でも10人全員を3ヶ月雇用契約の打ち切りで、クビには出来ないだろうと腹をくくったんです。
 労働者の団結した力の結集体、闘う労働組合の力は想像を越えた凄まじいパワを生み出します。
 『残業代未払い勝利』。
 『契約更新時に1日解雇を撤回』。3ヶ月更新しながら1日首にしてたんですよ。で、継続雇用じゃないってことにされてきたんです。ところがそれも団交で問題にしたら、「だったら働きたかったら、働けばいいじゃないの」って、鈴木富美子社長が言うから、「ようしわかった働いてやろう」で、1日解雇が無くなったんですよ。
 『週休2日制阻止』、俺等日給月給なんですよ、月曜日から土曜日まで働いているのに、土曜日も休日にされて、土日の週休2日だったら、金にならないんですよ。これも粉砕しました。
 『就業規則の周知徹底』、就業規則も見せなかったんですから、これも周知徹底させました。
 『60歳での定年、賃下げ雇用粉砕』、『作業服・安全靴も勝ち取った』。
 俺これ着てる作業服も貸与ですからね、本当に。これさえ出さなかったんだから、『安全靴』もそうですよ。次々本当に勝ち取っていきました。
 それも徹底した職場での安全運転・順法闘争を軸に力で会社をねじ伏せていったんです。この時は、職場支配権は鈴コン分会が握っていました。

3 隙がうまれて、一旦は危機的状態に
 だからこそ今振り返ると、押さえつけられたパワーの爆発に舞い上がり、会社の反撃、切り崩しに対して隙がうまれたんじゃないかと思います。会社が狙ってきたのは、国家権力まで使つた当時の分会三役の桐喝・取り込みと、田口組合員への見せしめの解雇なんですよ。
 さらに常套手段で、「会社に協力すれば面倒みるから」と、実弾、現金ですよ、実弾で攻撃してきたんです。まさか三役に対して、これがやられているとは本当に気がつかなかったです。これは本当に反省しています。わかった時には鈴木富美子社長の術中にはまりこみ、一旦組合は危機的状態になりました。
 これは「あなただけよ手当て」とか「毒まんじゅう」って言うんですよ。この毒まんじゅう一回しゃぶったらね、自分がしびれているの分からなくなるの。だから俺等はこれを毒まんじゅうっていうの。これはすさまじい威力がありますからね、麻痺しちゃうから。 こういう手を使ってくるんです、経営者ってのは。これは鈴木富美子社長だけじゃないですよ。どんな経営者でも、「あんたはよく頑張ってくれるね、あんただけよ、会社が大変なとき協力してね、面倒みるから」、これが経営者の常套手段なんですよ。
 これと一体だったのが田口組合員、田口さんを解雇してきたっていうことです。3役の中からこういう話がでました。これは俺等に本当に言ったんですよ。「会社には結局勝てないよな。」首を覚悟して組合立ち上げたんだけど、目の前で田口さん解雇になったら、「俺なんか首になりたくないよな」、「鈴木富美子社長は話せば理解してくれる人なんだよ。話せば分かる人なんだよ」、こういうことを言ったんですよ本当に。ここまで屈服する者が出てきたんです。
 このときに痛感したのが、敵は会社だけじゃないんだ。団結破壊との闘いでした。

4 会社との大攻防に、「勝ってはいないけど、負けてはいないよ」
 会社に協力する連中が、鈴コン分会に敵対してくるだろう。予想通りその後SJK、「鈴木コンクリート工業従業員の会」で、「会社を守り支える会」とも言ってました、がつくられて、会議も理念も活動も無い、話そうとすると逃げ回る、しかしすべてが会社に協力して職場を分断する、会社がやりたい放題状態でした。
 しかし鈴コン分会はこれら全ての攻撃に負けませんでした。田口組合員解雇撤回の労働委員会、田口さんの逝去に際しては「弔い合戦」を行いました。そして「9・17のスト」に立ち上がって、全員5人処分されて、善分会長、俺、内尾、3人は解雇ですよ。でもこれは俺等はね、首になったと思わなかった。「よしこれから勝負だ」と思ってね、全力で田口さんと一体で解雇撤回も闘いました。この大攻撃にもひるまず、3年間の解雇撤回闘争で、全国を回って、全国の皆さんの支援とご協力をいただきました。そして職場の仲間にも訴えて、全てを撤回させて職場に戻り、職場闘争を軸に闘って来ました。今も闘っています。
 我々鈴コン分会の組合員は、1人1人がこの職場での長期に渡る組合破壊と個別分断、団結破壊に全員一丸となって猛然と立ち向かい、決して逃げることなく堂々と闘い続け、「勝ってはいないけど、負けていないよ」と団結を崩されず、仲間の団結にかけきって前進してきました。
 これはね、鈴コン分会の分会の中で言ったんですよ。トラちょっと調子悪くなって、さっきの分会大会のときは居たんですけど、帯状疱疹があって体中、みんなガタガタなんですけどね、何とか我慢して定期大会には出てくれたんだけど、帰って。
 何年か前の2010年頃だったかな、分会会議で「吉本よ、鈴コンっての負けっぱなしじゃねえかよ」と、「何にもやられっぱなしでダメでよ」と言うから、「じゃあ、トラよ、何にも取れないでやられっぱなしだけど、じゃあ俺等負けてんのか」と言うと、「いや、負けちゃいねえよ」、「だったら、勝っちゃいねえんだけど、負けていないじゃないか、それでいいじゃないか」ったら、「それがいいんだよな。鈴コンて負けてないよな」と、こっから出たんですよ、俺等の職場の中で。だから本当に苦しい思いしてきたけど、この中で仲間と一緒に鈴コン分会は前進してきました。

5 第1次闘争に勝利し、第2次闘争突入の春闘団交
 鈴コン分会闘争は、第1次闘争ってのは、9年間の闘い、田口解雇撤回ってのを勝ちましたが、全く闘いなど終わってなどいません。我々は、第二次職場闘争に突入しています。
 定期大会でも善さんが言いましたけど、第1弾ビラ、第2弾ビラ、第3弾ビラ、第4弾ビラの職場アンケートで仲間に訴えました。それで、今度6月15日に第2回目の春闘団交を行います。この春闘団交の内容はすべて、職場の仲間から聞いたものを要求の内容にしています。この内容でぶっ込んでいきますから。
 春闘職場闘争も第二次職場闘争へと展開され発展しています。職場の仲間を丸ごと巻き込んでの春闘要求が開始されています。『日給月給を正社員同様に月給制にしろ』、『就業規則に勝手に明記した60歳定年制と65歳解雇を止めろ!』このことが最大の職場攻防になっています。
 何で3ヶ月雇用のアルバイトにね、60歳の定年なんてあるんですか。これ勝手にSJKの花石代表が鈴木富美子社長と結託して就業規則に書いたんですよ。ただね就業規則に書いたからって、俺等納得してないです。
 その中でね、長男の鈴木雅章東豊商事社員、今鈴木コンクリートの社長やってるんだけど、彼がこういうこと言ったんですよ。3ヶ月雇用契約のアルバイトはね、「運転手しか出来ないんだから、アルバイトなんだ」と。で、職場で生コンを運ぶ運転手は、3ヶ月雇用のアルバイトしかいないんですよ。俺40年間運転手わっぱ回しやってるけど、こんなこと言われたの初めてですね。本当に人を馬鹿にしている。
 正社員と運転手の違いは何だと、運転しか出来ないのがアルバイトで正社員は会社の言うことを何でもやるから正社員だと。俺らみたいなのは一生アルバイトだって。こんなのはぶっ飛ばしていかないとですね。

6 全国の非正規労働者の総決起運動を必ず作ります
 後で小泉さんから話が出ると思いますけど、長沢運輸とかハマキョウレックス、これも正規と非正規のことでね、6月1日か、最高裁判決出たじゃないですか、こんなの冗談じゃないですよ、徹底して鈴コン分会、共闘会議は弾劾しますからね、後で話が出ると思いますけど、よろしくお願いします。
 鈴木富美子一族は、安倍政権が進める「働き方改革、労働法制改革」を先取りで職場で強行しようとしています。労働者を蔑視し、金でなんとでも出来ると思っていますよ。
 鈴コン分会の「非正規職撤廃」の闘いは、安倍政権の「働き方改革」との最前線の攻防です。闘いはこれからが正念場です。全国の非正規労働者の総決起運動を必ず作ります。9年間の闘いは、苦しいこと、辛いことがこれでもか、これでもかと襲いかかつてきました。
 しかし、負けませんでした。第ー次闘争の勝利決着はまだ小さいかも知れませんが、これからは団結を大きく拡大して、必ず最後は勝利します。亡くなった田口組合員9年間の解雇撤回の勝利は、全国の仲間への闘いの号砲だと考えています。
 「非正規職撤廃・解雇撤回・非正規でも労働組合を作って闘えは勝利する!」を合言葉に鈴コン分会は先頭で闘っていきます。勝ってはいないけど負けていないんだ。組合員の団結を固め、さらに拡大をして闘っていきます。全国の皆さん、鈴コン分会闘争支援・連帯共闘会議の闘いは第二次職場闘争に突入しています。職場支配権を奪い返す闘いはこれからが本当に本番だと思っています。
 これからも変わらぬ支援と共闘をお願いします。
 鈴コン分会は「解雇撤回・非正規職撤廃」の先頭で闘っていきます。
 鈴コン分会闘争支援・連帯共闘会議も闘いつづけます。花輪代表はじめ、関西地区生コン支部、動労千葉・動労水戸はじめ共闘の皆さんはじめ、ここに今日参加していただいている皆さんと、絶大な支援連帯があって、俺等みたいな小さな分会でも闘い続けてこられました。さらに仲間を増やして、これからともに闘っていきましよう。その力が労働者の社会を作ると思っています。鈴コン分会は負けません。共に闘いましょう、以上です(拍手)。